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2021年5月21日以前の記事です。
2017.05.02
5月3日、日本国憲法施行(昭和22年)から70年を迎える。
国立公文書館(東京・竹橋)で開催中の特別展が非常に興味深く、一時間半かけて視察した。
昭和21年11月3日の日本国憲法の原本が展示してあるが、旧漢字、仮名遣いのまま。物資不足の折、粗末なわら半紙を使用。 吉田茂総理を始めとする閣僚の署名の前に天皇の「上諭」があり、戦前と同様、「朕は」で始まる。
「枢密顧問の詔詢及び、帝国議会の議決を経た帝国憲法の改正を裁可し」とある。旧体制からの移行段階である。 憲法公布後、貴族院を廃止。施行直前の22年4月に初めての参議院選挙が行われた。
新憲法施行後の第一回国会(昭和22年6月23日)の開会式から、天皇の自称が「朕」から「わたくし」に改められた。これも原案は「朕は」だったのが文部省国語課や侍従職と調整し修正した。開会式における「勅語」が現在の「おことば」に変更されたのはやや遅く、昭和28年6月から。やや意外な感がした。 日本国憲法公布祝賀都民大会が東京都主催で皇居前広場で行われ、昭和天皇もご臨席になった。 東京都は10年ぶりに花電車(都電の車両を飾り立てたもの)を走らせる予定だったが、悪天候のため翌日に延期となった。
特別展は5月7日(日)まで。
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