話題のトピックについて、詳細に触れています。
2021年5月21日以前の記事です。
2021.04.25
コロナ禍のもとで文化・芸術などのイベントに対する経産省の「J-LODlive補助金」について、「公演実施後、精算が終了し、補助金が支払われるまで何カ月もかかる。中小・小規模事業がつぶれかねない。『つなぎ融資の仕組みを考えてほしい』」と昨年末から同省に要請してきたことが実現しました。5月6日からつなぎ融資の申請受付を開始します。
事務局は、補助金を採択し交付を決定した段階で、電子記録債権を発行し、金融機関はそれを担保にイベント事業者につなぎ融資を行います。事業が完了し、確定検査後、事務局が金融機関に補助金を入金し、金融機関は融資額を直接回収できることになります。
金融機関にとっては貸し倒れのリスクが低下することで、つなぎ融資が行いやすくなります。
J-LOD live補助金は、①昨年春及び今年初めの緊急事態宣言などにより公演を中止した場合に、公演再開のための経費の半額(上限2500万円)を補助する。②今年初めからはキャンセル費用を支援するというもの。
昨年夏に始まりましたが、ことし2月上旬の段階では、1万8000件採択し、3900件の実績報告が提出されたにもかかわらず、わずか60件、1億3000万円しか、支払いが行われておらず、イベント業者らから悲鳴が上がっていました。
そのため経産省は、精算が終わらなくても、途中段階で会場費など確定しているものだけ支払う、概算払いの制度を導入。それにより、3月末には採択済み2万4000件のうち、3200件について概算払いを実施し、当初30人だった事務局を100人態勢に強化したということです。